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ホーリー祭の歴史や参加方法まとめ!マナーや注意点をわかりやすく

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ホーリー祭の歴史や参加方法まとめ!マナーや注意点をわかりやすく

この記事では「ホーリー祭」の歴史や参加方法について解説しています。インドで行われるホーリー祭では、現地の文化や宗教に配慮し気をつけなければいけないマナーや、NG行動などの注意点があります。インドは、日本と文化も宗教観も大きく違う国ですから、ホーリー祭に参加するなら、失礼のないようにしたいですよね。この記事でくわしく解説していきます。

目次

ホーリー祭とは?歴史や意味を解説

ホーリー祭とは、毎年3月頃に行われるヒンドゥー教の祝祭です。特に有名なのが、ガーミーと呼ばれる色粉を投げ合ったり、色水をかけ合ったりするイベント。賑やかな行事で、老若男女、カーストや宗教の違いを超えて誰とでも楽しめるお祭りなんです。宗教色の強い国・インドで「壁をなくす祭り」として慣れ親しまれていますよ。

ホーリー祭のテーマ①善が悪に打ち勝つこと

ホーリー祭の根底にあるテーマは「善が悪に打ち勝つ」というヒンドゥー教の思想です。代表的な神話が、プリハド王子と悪王ヒラニヤカシプの物語。王子が邪悪な王による迫害を受けますが、最終的には神の化身によって救われ、悪王は滅ぼされました。ホーリーでは、この勝利を象徴して焚き火をし、悪を浄化するのです。カラーパウダーで互いを祝福し合う行為も、悪意や差別を取り払い、善き関係を築く象徴的な儀式とされていますよ。

参考:ネイティブキャンプ

ホーリー祭のテーマ②春の始まり

ホーリー祭は、厳しい冬が終わり春の訪れを祝うお祭りでもあります。冬は自然が停滞し、人々の活動も縮小します。そして春は、新しいエネルギーや活力を呼び込みます。ホーリーで使われる鮮やかな色粉は、花々が一斉に咲く春の景色を象徴しているのです。太陽の動きや農耕サイクルとも結びついていて、地域社会が豊作を願う意味も含まれているとか。人々が色を掛け合い歌い踊ることで、季節の再生を体感的に迎える儀式なんですね。

ホーリー祭のテーマ③愛と友情の再生

ホーリー祭は、愛と友情を象徴的にリセットし、関係を再生させる機会とも考えられているそうです。身分や年齢、性別の垣根を越え、互いに色粉をかけ合うことで、過去のわだかまりや小さな対立を洗い流すという、文化的な意味があるのです。さらに「ホーリー祭の日は怒ってはいけない」という言葉があるほどで、冗談やいたずらを受け入れ、明るい心で関わるのだそう。

ホーリー祭の参加方法

ホーリー祭はヒンドゥー教の祭典なので、インド本土に限らず、ネパールやバングラデシュ、モーリシャス、また世界各地のインド系コミュニティでも開催されます。近年は欧米や日本でも、フェスの一種として人気が拡大しているそうです。そんなホーリー祭に、現地で参加してみたいという人向けに、参加方法について解説します。毎年3月頃にインドやネパールを中心に開催されますので、観光客向けのイベント情報について事前にチェックしておきましょう。

服装の準備をする

ホーリー祭は色粉や色水で服がカラフルになることを楽しむのも、醍醐味の1つ。白いTシャツや汚れても良い服を用意していきましょう。せっかくなので、白い服を着て行ってカラフルになるのも楽しいですよ。水を使うので、滑りやすいサンダルよりも歩きやすい靴がおすすめです。髪の毛を守りたい場合は帽子をかぶり、スマホやカメラは防水ケースに入れるようにしましょう。服装を完璧に用意してから、現地に向かってくださいね。

コミュニティに合流し手続き

ホーリー祭が行われているコミュニティに合流し、指定の手続きを行います。地域によって観光客向けに専用スペースが設けられていたり、地元民とは別の手続きが必要になったりしますので、その場のガイドに従ってくださいね。現地の人がすでに集まって盛り上がっているので、場所は特定しやすいでしょう。料金は基本的にかかりませんが、観光客向けのホーリーイベントをホテルなどが主宰している場合には、有料の場合もあります。

いざホーリー祭に参加!

手続きが終了したら、ホーリー祭に参加しましょう!「Happy Holi!」と言いながら、参加者同士で色粉を掛け合います。お互いの顔に軽く触れながら色を塗る場合もありますが、知らない人に強引に触れる行為はトラブルにつながりやすいので、控えましょう。にぎやかな音楽や踊りが加わり、徐々にフェス状態になっていきますよ。地域によっては色水や水鉄砲で遊ぶこともあるそうです。ダンスを楽しんだり、お菓子や飲みものを振る舞ってもらえたり、地元の文化に触れることもできるでしょう。

終わったら片付けもお忘れなく

ホーリー祭が終わったら、シャワーで色粉を落とします。天然色粉でも髪や皮膚に残るため、オイルを塗ってから洗うことが推奨されていますよ。衣服は捨てるか、色移りを覚悟して洗濯するかの二択でしょう。せっかくなら思い出として持ち帰りたいですね!カメラやスマホが無事かどうかも確認しましょう。また、化学染料入りの色粉を用いている地域の場合、肌荒れのリスクもありますので、終わったら肌の様子もチェックしてくださいね。

参考:Mashal

ホーリー祭のマナーや注意点

ホーリー祭の注意点は、知らない人と楽しく盛り上がるために気をつけたいことでしょう。見知らぬ人同士が色粉を塗り合うのが伝統ですが、他者の顔に触るときには「Happy Holi!」と声をかけ、相手の顔に触れて良いかどうか反応を確認してからにしましょう。トラブルを回避するためにも、いきなり抱きついたり、身体に触ったりするのは避けてくださいね。ホーリー祭はフェス状態になると、参加者が開放的な雰囲気になるため、軽いハラスメント(無断接触)が問題になることもあります。女性のみで行く場合は、必ず複数名で行動してくださいね。

まとめ

ホーリー祭の歴史や参加方法についてまとめました。ホーリー祭に参加してみたい人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。歴史や由来を知ると、伝統行事に参加してみたい気持ちが高まりますよね!異国の地で行われる祭典ということで、マナーや注意点も念頭に置いておき、安全に楽しめるようにしましょう。日本で国際交流イベントとして行う場合もありますので、気になったらチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

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