スペインのトマト祭りで死亡事故が起きたという噂を聞いて、参加を迷っていませんか?実際には1945年の開始から75年以上にわたって公式記録では一度も死亡事故は発生しておらず、2013年以降の参加者制限や徹底した安全対策により、世界中から約2万人が安心して参加できるイベントとなっています。本記事では、トマト祭りの死亡事故の真相から安全なルール、具体的な参加方法まで詳しく解説していきます。
スペイン・トマト祭りで死亡事故って本当?
スペインのトマト祭りで死亡事故が起きたという噂は、ガセです。しかし、ケガ人が出たという事故は起きています。毎年8月に行われるこの祭りは、年々参加者が増えており、現在では世界中から人が集まる一大イベントとなりました。
人口密度が高くなることで、ケガをする人が多くなっているのも事実です。トマト祭りの様子を動画で見てみると、思った以上に激しいことが分かりますよね!
実際に起きているのは、熱中症やトマトが目に入ったことによる炎症など、軽微なケースが多いようです。スペインのブニョールでは6〜9月の平均最高気温が28度と、日本の酷暑よりは過ごしやすい環境です。それでも、祭りの最中は水分補給をしている暇もありませんので、注意が必要でしょう。
トマト祭りで死亡事故の噂が生まれる理由として、参加者が血に見立てて死んだふりをして遊ぶことが挙げられます。真っ赤に染まった世界を見ると、確かに心穏やかではいられませんね。
トマト祭りで起きたのはどんな事故?
トマト祭りで起きたのは、ケガ人が複数出るという事故でした。しかし命にかかわるケガではなく、熱中症やトマトが目に入ったことによる炎症など、軽微なケースが多いようです。トマト祭りで起きたのが死亡事故ではないことが救いですが、ケガ人が出ているということも心配ですよね。具体的にどんな症例があるのか、事故の内容を見てみましょう。
トマト祭りで起きた事故①熱中症
トマト祭りでは、熱中症患者が出る事故が起きたことが分かっています。
日本で熱中症は深刻な問題とされていますが、トマト祭りが行われるスペインの
ブニョールでは6~9月にかけて平均最高気温は28度。日本の酷暑よりは過ごしやすいことが分かっています。
【参考サイト:Weather Spark】
それでも、トマト祭りの最中は水分補給をしている暇もありませんので、熱中症の患者が増えるのではないかといわれています。
トマト祭りで起きた事故②目の炎症
トマト祭りでは、目の炎症を訴える患者が出る事故が起きたことが分かっています。
トマト祭りで使われるトマトは100トンもの量だといわれています。虫に食われたり腐っていたりする廃棄トマトを使っているため、投げ合った際目に入ると思わぬ炎症を起こす危険性があるのでしょう。
【参考サイト:NEWT】
また、トマト祭りでは安全のため潰したトマトを使うことが推奨されていたり、ペースト状になったトマトを頭から流し込んだりするので、目に入ってしまうのは避けられないのですね。
トマト祭りで死んだふりをする人も
トマト祭りで死亡事故が起きたという噂の発端である可能性があるのは、トマト祭りで死んだふりをする人がいることです。トマトが赤いので、血に見立てて死んだふりをして遊ぶ参加者も多いそうですよ。
トマトだと理解しているつもりでも、真っ赤に染まった世界を見ると心穏やかではいられませんね。死んだふりをしている人がいたら、腰を抜かしてしまいそうです。
トマト祭りで死亡事故が起きない理由
1945年の開始から75年以上にわたって、トマト祭りで死亡事故は公式記録では一度も発生していません。これほど安全な理由を調べてみました。
最大の理由は、2013年に導入された参加者制限です。それまで無制限だった参加者を約2万人に制限することで、過密状態による事故リスクを劇的に削減しました。人が多すぎると危険ですから、この判断は的確だったといえるでしょう。
会場には警備員と医療スタッフが常駐し、万が一の事態にも即座に対応できる体制が整っています。同じスペインの牛追い祭りでは毎年複数の死亡者が出ることを考えると、トマト祭りの安全性は圧倒的です。
1時間という時間制限も重要な安全対策の一つです。疲労蓄積を防ぎ、事故リスクを最小限に抑える工夫といえます。これらの対策があるからこそ、長年にわたって安全を維持できているのですね。
トマト祭りのルールと安全対策
参加者の安全を守るため、主催者は厳格なルールを設けています。まず、瓶や缶、ペットボトルなどの硬い容器は絶対に持ち込み禁止です。これらが飛んできたら、大けがにつながってしまいますからね。
服装にも重要なルールがあります。スニーカー着用が必須で、サンダルや破れやすい衣服は避けなければなりません。滑りやすい路面での転倒や踏まれる事故を防ぐためです。ゴーグルの着用も強く推奨されており、目を守る重要な装備となっています。
最も重要なのは「トマトを必ず潰してから投げる」というルールでした。硬いトマトが顔に当たれば鼻骨骨折の危険もあるんです。祭りは正午に開始し、1時間後にはきっちり終了します。
会場入口では手荷物検査が実施され、危険物の持ち込みを厳しくチェックしています。トラック周辺は立ち入り禁止区域となっており、運搬車両との接触事故を徹底的に防いでいます。
トマト祭りの参加方法とチケット情報
実際に参加してみたい方のために、参加方法について調べてみました。参加費は15ユーロ(約2,490円)と手頃な価格設定になっています。これなら気軽に参加できそうですよね!
公式サイトでの事前購入が必須となっており、当日券は数量限定です。売り切れてしまったら参加できませんので、早めの購入が重要になります。
宿泊はブニョール市内の施設が少ないため、早めの予約が必要です。多くの参加者はバレンシア市内に宿泊し、電車で約1時間かけて日帰り参加を選んでいます。1時間なら十分日帰りできる距離ですものね。
日本からは現地スタッフ同伴の日本語ツアーが人気となっています。移動や宿泊がパッケージになっており、言葉の不安なく参加できるのは嬉しいポイントです。当日はパスポートとチケットの印刷が必要ですので、忘れずに準備しましょう。
まとめ
スペイン・トマト祭りで死亡事故の噂について徹底調査した結果、75年以上にわたって公式記録では一度も発生していないことが分かりました。実際に起きているのは熱中症や目の炎症など軽微な症状のみです。
参加者制限、厳格なルール、警備体制など徹底した安全対策が、この安全記録を支えています。同じスペインの牛追い祭りとは安全性が大きく異なることも明らかになりました。
参加したい方は毎年8月最終水曜日の開催日に合わせて計画を立てましょう。参加費15ユーロで公式サイトでの事前購入が必須です。安全性が確保された世界最大級のトマト祭りを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。