1個のリンゴは”a apple “じゃなくて”an apple”。
多くの人が中学1年の時に英語の授業で習ったんじゃないかと思います。
「不定冠詞の”a”は次の単語が”a, i, u, e, o”といった母音で始まるときは”an”にする」と教わった人も多いかと思います。
でもこの覚え方は間違いです!
今回の記事では、多くの人が間違えて覚えている冠詞”a”と”an”の使い分けについて解説します。
aとanの使い分けクイズ
まずは最初にクイズを出すので挑戦してみてください。
問題:”a”と”an”どちらでしょう
次の名詞の前につくのは”a”と”an”のどちらでしょうか。
- egg:卵
- expensive bag:高価なかばん
- euro:ユーロ(欧州の通貨単位)
- house:家
- hour:時間
- herb:薬草
もしかして簡単ですか?
この下の正解を見て、全部出来てたという人はもう記事を読んでもらう必要はありません。
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正解
それでは正解を発表します。
- an egg
- an expensive bag
- a euro
- a house
- an hour
- a/an herb(どちらもあり)
どうでしたか?
間違えた問題がある人は、ぜひこの下を引き続き読んでください。
aとanの使い分けのルール
aとanを使い分けるには、その次に来る名詞の先頭が”a, i, u, e, o”という母音を表す文字かどうかで判断してはいけません。
大切なのは次の単語の頭がどのように発音されるかです。
冠詞の次にくる単語が、母音の発音であれば文字が”a, i, u, e, o” じゃなくても”an”をつけます。
その代表例が、”a”の発音ではじまる”hour /ˈaʊə(r)/”。その他にもこんな例があります。
- an honest people
- an FBI agent
- an MBA holder
勘の良い人は気づいているかもしれませんが、FBIやMBAは文字で見ると子音ではじまっていますが、それを読むときは「エフ」、「エム」と母音の発音なんですね。
F, H, L, M, N, S, Xで始まる略語は注意してください。
逆に、母音の発音じゃなければ、”a, i, u, e, o”ではじまる名詞であっても、そこにつく不定冠詞は”a”になります。
このような言葉には、”euro /ˈjʊərəʊ/“以外にもこんな例が挙げられます。
- a university
- a used car
- a one-day meeting
ちょっとややこしい”herb”
“herb”や”hospital”はちょっとややこしいです。
herbはアメリカ英語では先頭の”h”を発音しません。したがって、母音の発音から始まるので”an herb”になります。
一方、イギリス英語では日本で「ハーブ」というのと同じように”h”を発音します。なのでもちろん”a herb”ですね。
“hospital”も国や地方によって”h”を落として発音する人がいて、そこでは”an hospital”となります(もちろん僕達日本人は”a hospital”としておけばOKです)。
言いやすいかどうかを基準にしましょう
この”a”と”an”の使いわけは、言葉として発した時にどちらが言いやすいかで判断できます。
例えば”hour”の場合、「アアワー」より、「アンアワー」あるいは「アナワー」の方が 言いやすいですよね。
もしどちらか迷ったら、自分で口に出してみてください。すんなり分かると思います。
このルールが書き言葉にも適用されるというのがちょっと面倒くさいですが、結構間違えて使われているのをよく見かけるので注意してみてください。