この記事では、マサイ族の視力が良い理由や意外な歴史を解説します。マサイ族の視力が良いことは有名な話ですが、一体どれくらい先まで見えるのでしょうか?そして、マサイ族の視力が地球上の生物の中で何位にランクインしているかどうかも見てみましょう。意外なマサイ族の歴史と、視力が良い理由を発見することができるでしょう。
マサイ族の視力が良い理由は?
マサイ族の視力が良い理由は、サバンナで家畜や家族を猛獣から守るためだといわれています。マサイ族はサバンナの遊牧民で、広大な自然の中で暮らしています。日常的に緑や自然を目にする生活をしているため、目を酷使せず、視力が発達しやすいのだそうですよ。私たちは日頃からスマートフォンやパソコンを使い、目を疲れさせてしまっているため、マサイ族のような視力が育ちにくいんですね。
【参考サイト:佐藤進眼科】
マサイ族の平均視力は5.5程度
マサイ族の平均視力は5.5程度です。少なくとも3.0はあり、12.0を叩き出す強者もいるそうですよ。中には1km離れた場所にいる動物を確認できる人もいるのだとか。
しかし、遠くを見るには光の屈折率を調整する力が必要となり、目が疲れやすくなってしまうことも。そのため、マサイ族のように視力が良い人は老眼になりやすいといわれています。
【参考サイト:マイナビ転職】
地球上の生物で3番目に視力が良い
マサイ族の視力は、地球上の生物の中で3番目に良いとされています。第2位はキリン、第1位はダチョウだそうです。なんと、視力が良いことで知られる動物に僅差で追いつくほどの視力を持っていたんですね。ちなみに、ダチョウの視力は20程度だといわれており、さすがのマサイ族でも追いつくことができていないそうです。40m先を歩いているアリの動きも鮮明に見えるのだそうですよ。
【参考サイト:アイセンター】
私たちがマサイ族並みの視力を持つことはできる?
マサイ族の視力は、サバンナで遊牧民として生活しているからこその賜物です。では、日本や都市部に暮らす私たちがマサイ族のような視力を手に入れることは可能なのでしょうか?答えはNOに近いとされています。東洋経済オンラインによると、なんとマサイ族でさえも、街の学校に通学するようになると、視力が落ちるのだそうです。大自然の中での生活で視力を手に入れたマサイ族でさえ、その環境から一歩出ると視力が衰える可能性があるのですね。遊牧民とは程遠い生活をしている場合、マサイ族の視力を手に入れるのは難しいでしょう。
マサイ族が高くジャンプできる理由は?
マサイ族は視力だけでなく、ジャンプ力にも長けていますよね。実はマサイ族のジャンプは「マサイ・ジャンプ」と呼ばれ、マサイ族として生きていくために必要不可欠な能力とされています。マサイ族では、もっとも高くジャンプできる人に敬意を払う文化があるほか、村で一番高く飛べる人が、村で一番綺麗な女性を妻として迎えることができるのだそうですよ。
番外編!マサイ族の意外な歴史や習慣
それでは、意外と知られていないマサイ族の歴史や習慣について解説してみましょう。マサイ族というと、視力やジャンプ、サバンナでの生活など、漠然としたイメージがあるのではないでしょうか。しかし、私たちが知るマサイ族はほんの一部であり、実際には文明が開化し、マサイ族の生活は年々変わりつつあるそうです。意外なマサイ族の生活を見てみましょう。
マサイ族はどの民族とも異なる特別な遊牧民
アフリカにはさまざまな民族が存在していますが、マサイ族はどの民族とも異なる遊牧民です。男性も女性も衣装が独特で、男性は赤いローブを着用し、女性は手作りのピアスやビーズで着飾ります。同時に歓迎精神を持つ民族でもあり、マサイ族の生活を体験したいという外国人をあたたかく迎え入れます。訪れる外国人には、マサイの地で古くから伝わる部族の神話や道徳的価値観に関する洞察を聞くことができます。
【参考サイト:easytravel】
マサイ族には割礼文化が根強く残る
マサイ族には、男性器・女性器を切断・排除する割礼文化が根強く残っています。ganasによると、マサイ族の男性は6~12歳で割礼の儀式を行います。地域によっては生後すぐに行うことも。痛みは1週間ほど続くとのことです。医者による男児の割礼は、性感染症やエイズの予防に有効だといわれています。そして、女性にも行われる割礼。女性への割礼は性欲をコントロールするためだといい、感染症や不妊、死のリスクを伴います。
【参考サイト:ユニセフ】
「獣葬」の文化がある
マサイ族には「獣葬」と呼ばれる文化があります。獣葬とは、死亡した人や助かる見込みのない人の身体を動物に捧げ、処理させるという文化です。もともとは獣ではなく鳥に死体処理をさせる文化がチベットで行われており、その変形として「獣葬」が生まれました。一見驚きの文化ですが「葬」という字が付くことからも分かるように、私たちが行っている火葬などと同じく、葬儀の一種として扱われます。宗教上は、魂の抜け出た遺体を「天へと送り届ける」ための方法として扱われるそうです。
【参考サイト:葬儀の口コミ】
マサイ族にもスマホ依存症者がいる!
ロケットニュース24によると、マサイ族出身のライター・ルカさんは以下のように語っています。
「正直、オレはスマホ依存症だと思う。」
マサイ族の方の口から、スマホ依存症という言葉を聞くのは非現実的な印象がありますね。しかしルカさんいわく、暇さえあればスマホを見てしまうそうで、私たちの生活と変わらない一面を持っていることが分かりました。しかし、現在もケニアに住むルカさんの視力は落ちていないそうで、ライオンとも戦えるそうですよ!
牛を持つ男性がモテる!
マサイ族は通貨を持たず、家畜の遊牧で生計を立てています。しかし昨今では、都市部に住んでサバンナ観光ガイドとして働くマサイ族もいるそうですよ。私たちにとってのお金が、マサイ族では牛となります。そのため、より多くの牛を持つ男性は多くの妻を持つことができ、牛を持たない男性は相手にもされないのだとか。それぞれの文化で、求婚の条件が違うのも興味深いですね。
マサイ族が恐れているのは「現代社会」
PR TIMESによると、現代のマサイ族が恐れているのは、進化し続ける社会そのもの。かつてはライオンやゾウが敵だったというマサイ族ですが、現代のマサイ族が戦っているのはこの社会です。たとえば、マサイ族の間ではスマホも普及しているとお話しましたが、写真や動画のやりとりが多くなると通信費がかさんだり、充電がなくなったりします。10キロも離れたソーラー発電の設備まで歩かなければならず、スマホを普通に使うのも手間がかかるのですね。
マサイ族がポケモンGOをしてはいけない理由
ロケットニュース24のルカさんは、日本の担当者とやりとりをする中で「ポケモンGO」の話になりました。なんと、ルカさんもポケモンGOを知っていたそうです。しかし、マサイ族にはポケモンGOをプレイしてはいけない理由があります。それは、歩いても歩いてもポケモンは一向に見つからず、何も起きないまま、タンザニアとの国境を超えてしまう可能性があるからだそう!マサイ族がポケモンGOをプレイする際には、パスポートを持ち歩く必要がありますね。
まとめ
マサイ族の視力やジャンプの秘密について調査しました。マサイ族は広大な自然の中で暮らしており、視力が発達しやすい環境に恵まれていることが分かりました。また、マサイ族の男性は家畜の遊牧が生業であるため、遠くを見ることに長けている必要があります。遊牧民という生活の中で、マサイ族の視力が育まれてきたのですね。
また、アフリカ特有の文化や洗礼のあるマサイ族の文化についてもお伝えしました。世界じゅうの民族について知るのは、とても興味深いですね!興味を持っていただけましたら幸いです。