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ベネチアカーニバルとは?参加費はいくら?歴史や見どころについても

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ベネチアカーニバルとは?参加費はいくら?歴史や見どころについても

イタリア北東部の水の都・ベネチアで毎年2月ごろに開催される「ベネチアカーニバル」は、ブラジルのリオのカーニバル、ベルギーのバンシュのカーニバルとともに世界三大カーニバルのひとつに数えられる、歴史と華やかさを兼ね備えた祭典です。

豪華な衣装と個性的な仮面をまとった参加者たちが街を彩るこのイベントは、毎年世界中から多くの旅行者を引きつけています。ベネチアカーニバルに興味を持つ方に向けて、その魅力をあますことなく紹介します。

目次

ベネチアカーニバルの歴史

ベネチアカーニバルの起源は、1162年まで遡ると言われています。当時、ベネチア共和国がアクイレイア(中世初期までイタリア北東部の中心都市だった場所)との戦いに勝利し、それを祝うために人々がサン・マルコ広場に集まり、踊ったことがこのカーニバルの始まりとされています。その後、15〜16世紀のルネサンス期にベネチアカーニバルは公式なお祭りとなり最盛期を迎えました。このころから仮面を付けはじめ、貴族も庶民も階級や身分の違いを超えて楽しめるイベントへと発展していきました。

しかし、1797年にナポレオンがベネチアを占領したことでカーニバルは一時禁止されます。長い歴史の中で一度途絶えたベネチアカーニバルは19世紀に復活し、現在まで続く国際的な観光イベントとして世界中の人々に愛されてきました。

開催時期と会場

ベネチアカーニバルは、毎年1年に1度・2〜3月ごろに約2週間にわたって開催されます。

カーニバルの終了日はキリスト教の「灰の水曜日」(四旬節の始まり)の前日にあたり、毎年イースターの日程によって変動します。

メインの会場はベネチアの中心・サン・マルコ広場で、仮装した参加者たちが繰り広げるショーやコンテストが連日行われます。カーニバル期間中は街全体がお祭り一色に染まり、路地裏から運河沿いまであらゆる場所で仮装した人々に出会えます。

参加費はいくら?

ベネチアカーニバルの屋外イベントや広場でのショーの多くは無料で楽しめますが、仮面舞踏会など公式なパーティーは有料・完全予約制となっています。

衣装レンタル込みの仮面晩餐会への参加は、24時間の衣装レンタルと食事代込みで960ユーロ(約14万8,000円)前後が目安です。フルコースディナーやオペラ鑑賞、生演奏による舞踏会などが含まれる豪華なプランになると、さらに費用が上がります。

また、ベネチアでは日帰り観光客を対象に入島税(約5ユーロ)が導入されており、カーニバル期間の週末など混雑する日は対象日になる可能性が高いため、事前に公式ポータルサイトでの登録と支払いが必要です。

仮装の衣装と仮面の種類

ベネチアカーニバルといえば、カラフルで豪華な仮装が最大の見どころのひとつですよね。

衣装はルネサンス期のドレスや金の糸で刺繍されたローブが代表的で、現在では観光客も現地でレンタルして参加できます。仮面舞踏会などの公式イベントではルネサンス様式の衣装と仮面の着用が推奨されていますが、フォーマルでない屋外イベントや写真撮影であれば、ファンタジー系やコスプレ衣装での参加も楽しまれています。

代表的な仮面の種類

ベネチアカーニバルを象徴する仮面にはいくつかの種類があります。

  • バウタ:顔全体を覆う最も一般的な仮面。匿名性・自由・平等を象徴し、顎が突き出た構造のため仮面をつけたまま食事・会話が可能
  • ヴォルト:白い仮面に黒いマントと三角帽子を合わせたシンプルなデザインで「市民の仮面」とも呼ばれる
  • コロンビーナ:目元だけを隠したタイプで、豪華な羽根飾りやレースが施された華やかな仮面
  • メディコ・デッラ・ペステ:ペスト医師が着用していたマスクをモデルにした鳥のくちばしのような仮面。病気や恐怖からの克服を象徴する

主な見どころ・イベント

ベネチアカーニバルには、仮装以外にも見逃せないイベントが盛りだくさんです。

天使の飛翔(飛行)

カーニバルの開幕を告げる最も有名なイベントです。天使に扮した女性が約100メートルの鐘楼の上からロープを伝ってサン・マルコ広場に舞い降りるパフォーマンスで、観客を大いに盛り上げます。この演出は16世紀から続く長い歴史を持つ伝統的なもので、現代のベネチアカーニバルを象徴するシーンとなっています。

仮面コンテスト

カーニバル最後の週末に行われることが多い仮面コンテストは、参加者が個性あふれる仮面を披露する場です。美しさや独創性などの基準で審査が行われ、No.1の仮面が決まります。サン・マルコ広場で行われるコスチュームショーやコンテストは入場無料で観覧できるため、参加費を抑えながらカーニバルの華を楽しめるイベントです。

水上パレード

仮装した人々が乗ったゴンドラや豪華な装飾が施されたボートが、ベネチアの大運河(カナレ・グランデ)を行進する水上パレードは、ベネチアならではの見どころです。音楽・踊り・美しい運河が一体となった幻想的な光景は、写真映えも抜群で多くの観光客を魅了します。

出典元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ストリートシアターショー

カーニバル期間中、聖ステファノ広場やサン・マルコ広場では連日ストリートシアターショーが無料で開催されます。仮装した役者たちが往来で繰り広げるパフォーマンスは、街全体がステージとなるベネチアカーニバルならではの体験です。

カーニバルで味わいたいグルメ

ベネチアカーニバルでは、この時期だけのグルメも楽しみのひとつではないでしょうか。

カーニバルのシンボル的なお菓子「フリッテッレ(Frittelle)」は、揚げドーナツのような伝統菓子で、干しブドウを練り込んだものやカスタードクリーム・ピスタチオクリームが入ったものが屋台や菓子店に並びます。

もうひとつの定番スイーツ「ガラーニ(Galani)」は、サクサクした食感が楽しめるクッキーのようなお菓子で、お砂糖をたっぷり振りかけるのが特徴です。

グルメ以外にも、海に面したベネチアならではの新鮮なシーフードや、トウモロコシ粉を粥状に煮た伝統料理「ポレンタ」もぜひ現地で味わってみてください。

現地参加前に知っておきたいこと

ベネチアカーニバルへの参加をより充実させるために、いくつかの実用的な情報を押さえておきましょう。

アクセス方法

カーニバルのメイン会場であるサン・マルコ広場へは、「ヴァポレット」と呼ばれる水上バスを使うのがおすすめです。ベネチアの玄関口・サンタルチア駅前の乗り場からサン・マルコ広場まで乗り換えなしでアクセスでき、リアルト橋ルート(所要時間約20分)とジュデッカ運河ルート(所要時間約40分)の2ルートがあります。行きと帰りで異なるルートを選ぶと、違う景色が楽しめておすすめです。

防寒と現金の準備

カーニバルが開催される2〜3月のベネチアは、日本の東京とほぼ同程度の寒さで、特に朝晩は冷え込みます。仮装する場合は衣装の下に暖かいインナーを着るなどの防寒対策が欠かせません。

また、ベネチアではクレジットカードが使えないお店も多く、屋台やローカルな土産店では現金のみの場合があるため、現金をあらかじめ用意しておくと安心です。

まとめ

860年以上の歴史を持つベネチアカーニバルは、豪華な仮装・仮面・水上パレード・伝統グルメなど、ほかのどのイベントにも代えがたい非日常体験を提供してくれます。

屋外イベントは無料で参加できるものも多く、仮面舞踏会など本格的に楽しむ場合は事前予約と参加費の準備が必要です。ベネチアカーニバルは毎年必ず開催されるイベントなので、旅行の計画はできるだけ早めに進めることをおすすめします。

この記事を書いた人

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