イギリスに住んでいる僕が一番恋しい日本食の1つがラーメンです。
それでも、ロンドンにはそれなりに色んなラーメン屋があって、一風堂や金田家のように日本と同じレベルのラーメンが食べられる所もいくつかあります。
僕自身、ロンドンのラーメン屋には何度も通っています。
ただ、これまでBone Daddiesにはあまり行く気がしませんでした。というのも、このラーメン屋のオーナーが日本人ではないということを聞いていたからです。
イギリスには日本人以外がオーナーをしている日本料理屋が多いのですが、そのクオリティは非常に残念な場合が多いんです。
ところが、先日とあるきっかけでこのBone Daddiesでラーメンを食べてちょっとびっくり。
完全に僕の食わず嫌いでした。
ということで、実際に食べた感想を交えてBone Daddiesのラーメンをレビューします。
オーストラリア人店主の店
日本料理に感銘を受けたオーストラリア人シェフ”Ross Shonhan”がロンドンに開いたラーメンバーがBone Daddiesの始まりです。
以前どこかで彼のインタビュー記事を読んだのですが、純粋な日本料理にこだわっているわけではなく、日本料理に自分のテイストを加えた料理を目指しているそうです。
これは、かつて彼がシェフとして働いていたNOBU(アメリカやイギリスで展開している高級日本料理チェーン)にも共通する思想かもしれません。
確かにこのBone Daddiesのメニューを見ると、かなりバラエティーに富んでいます。
醤油、トンコツ、味噌などの定番はあるものの、それら以外にも、ベジタリアン用のきのこラーメン、カレーラーメン、アンチョビラーメンなどオリジナリティの高いラーメンがあります。
電話:0207 287 8581
住所:31 Peter St, London W1F 0AR
開店時間:月 12-3pm & 5.30-10pm、火水 12-3pm & 5.30-11pm、木金土 12-11.30pm、日祝日 12-9.30pm
url:http://www.bonedaddies.com/restaurant/peter-street/
今時の醤油とんこつ
それでは、実食レビューを。
今回いただいたのはトンコツらーめんです。トッピングとしてのりを追加しました(もともと1枚入っています)。
写真はこちら。
福岡にあるような真っ白なトンコツラーメンというよりは、東京の醤油とんこつに近い感じです。黒いマー油のようなものも入っています。
メニューに「トンコツを20時間煮て作ったスープ」と書いてある通り、着丼と共にしっかりしたトンコツの香りが鼻を楽しませてくれました。
麺は細いストレート麺(極細ではない)ですが、茹で過ぎということもなくしっかりと味わうことができました。
具は豪華でハイクオリティです。
柔らかいチャーシューも美味しかったんですが、絶品だったのは煮玉子です。
お手本のような半熟で、しかも黄身にもしっかり味がついている理想的な玉子でした。これはなかなか見事です。
唯一(でも大きな)の欠点はスープがぬるい
麺、スープ、具いずれもなかなかのクオリティでした。さらに言えば店員の愛想も非常によかったです。
が、1つだけ非常に残念なことがありました。
それは全体的に温度がぬるいことです。ラーメンとしては結構致命的です。
特に替え玉をする時にはすでにスープの温度がかなり下がっていました(替え玉自体がすぐに来たのはGood!)。
イギリス人には猫舌が多いという話もあるので、わざとやっているのかもしれませんが、これは何とかしてもらいたいものです。
一度しか行っていないのでたまたまの可能性もありますが。
機会があればもう一度行ってみたいと思います。
ちなみにこのブログでは、他のロンドンのラーメン屋についてもレビューを書いているので、ぜひどうぞ。