どういうわけか、ロンドンではとんこつ系のラーメン屋が充実しています。
そんな中で異彩を放っているのが、塩ラーメンに定評のある「一点張」というラーメン屋さんです。
今回の記事では、この「一点張」をレポートします。
一風堂や金田家に比べると知名度は低いような気もしますが、非常におすすめの店です。
激戦区に位置する一点張
一点張は最近のロンドンラーメンブームより少し前から営業している比較的老舗のラーメン屋です。
SHORYUやSasukeラーメンなどの実力店が多いPicadelliy Circusの近くに位置しています。
一風堂のような最近のオシャンティーなキラキラしたラーメン屋と比べると、店の雰囲気はちょっと古くさい感じで、いわゆるラーメン屋といった感じです。ちょっと床がヌメヌメするような。
龍旗信とコラボした塩ラーメン
メニューには、塩、醤油、味噌と、定番の味がありますが、ここの売りは何と言っても、堺の名店「龍旗信」とコラボしたという塩ラーメンです。
ムール貝をつかって出汁をとっているということです。
塩ラーメンに限らず、ラーメンは”Regular”と”Go DX (Deluxe)”の2種類が選べます。
これはトッピングの違いで、”Go DX”を選ぶと、チャーシューが増え、煮玉子がつきます。
塩、醤油の”Go DX”でも11ポンド弱(1700円程度)なので、ロンドンのラーメン屋としてはなかなか良心的な値段かもしれません。
餃子やチャーシュー丼といった、デブ製造オプションも充実しています。ここに載せている以外にも、チャーハン、カレー、唐揚げ、更には寿司やお刺身定食まであります。
ラーメン屋というよりは日本料理を出す食堂というべきかもしれません。
実食レビュー
それでは実食レビューに移ります。今回注文したのは、もちろん塩ラーメン。”Go DX”にしました。
完成度の高い塩ラーメン
注文後5分程度で着丼。
透き通ったスープ、見るからに柔らかいチャーシュー、そしてちょっと半熟の卵と、見た目は100満点です。その他にはほうれん草、メンマ、白髪ネギ、刻みネギ、焦がしネギなどが入っています。
スープ良し、麺良し、チャーシュー良し
スープを一口飲んだだけで、すぐにこのラーメンのファンになりました。塩の甘みと旨味が一瞬で口の中に広がります。
麺はひかくてき細めストレート。注文時に特に何も言いませんでしたが、しっかりと腰のある茹で加減でした。イギリス人用に短くなっているようなこともなく、すすりがいのある麺でした。
そして特筆すべきがチャーシューです。
肩ロースだと思うんですが、とろとろんに柔らかくて、箸で持つのが難しいくらいです。味もしっかりついていて、めちゃくちゃ美味しゅうございました。
煮玉子やネギもよいアクセントになっていて、全体的にとてもバランスのよい仕上がりです。
さすが有名店とのコラボということか、イギリス補正がなかったとしても相当レベルの高いラーメンだと思います。
替え玉もアリ!
塩ラーメンには珍しく、1.5ポンドで替え玉ができます。
麺が細いためか、注文すると割とすぐに持ってきてくれました。
ああ、替え玉なしでは生きられないこの身体……。
一点張まとめ
僕は間違いなく再訪するでしょう(あー、お腹減ってきた)。
ラーメンのクオリティ、他のロンドンのラーメン屋と比較した時の価格を考えると、とてもおすすめのラーメン屋です。
1つだけ注意事項があります。
この店は、今どき珍しくクレジットカードが使えません。現金を忘れずにもっていきましょう。