日本でも注目が集まっているアメリカ大統領選挙。特にドナルド・トランプなる怪人の一挙手一投足については、時に驚きをもって、時に面白おかしく、世界中のメディアで取りあげられています。
最近では、彼が日本に関してこんな発言をしていたというニュースがありました。
You know we have a treaty with Japan, where if Japan is attacked, we have to use the full force and might of the United States. If we’re attacked, Japan doesn’t have to do anything. They can sit home and watch Sony television, OK?
我々は、もし日本が攻撃されたらアメリカの総軍事力をあげて戦わなければならないという条約を結んでいる。一方、もし我々が攻撃されても日本は何もする必要がない。彼らはただ家でソニー製のテレビを見ているだけでいいんだ、OK?
via the Telegraph
もちろん日米安保条約に関する話です。この条約そのものの議論は置いておいて(少なくともテレビを見てるだけなわけがありませんが)、問題なのはこのような主張に拍手喝采をおくるアメリカ人が一定数、むしろかなり沢山いるという残念な事実です。
では、アメリカ以外の人は彼に対してどう思っているんでしょうか?今回の記事では、現職のバラク・オバマ大統領、そして民主党のヒラリー・クリントンに関するアンケート結果と合わせてトランプに対する世界の人々の考えを紹介します。
現職バラク・オバマ大統領
今回紹介するデータは、日本を含む各国で「オバマ大統領は世界にとって良い行いをすると信頼できますか?」というアンケートの回答をまとめたものです。出典は海外のシンクタンクPEW RESEARCH CENTERの報告。結果がこちらです。
今回の調査対象国はギリシアを除いて概ねオバマ大統領に好意的な印象をもっているようです(ロシア人の考えも見たかったですが……)。日本でも8割近くの人が彼を信頼しているという結果です。これ調査はオバマ大統領の広島訪問とあの感動的なスピーチの前に実施されたものなので、今であれば日本で更に高い支持が得られているかもしれません。
民主党ヒラリー・クリントン候補
続いては民主党のヒラリー・クリントン氏に対するアンケート結果です。
共和党ドナルド・トランプ候補
さて、お待ちかね(?)のドナルド・トランプです。結果は次のようになっています。
彼はあくまでもアメリカ大統領の候補なので、他の国の人が何を言おうが関係ないと言えばそれまでですが、アメリカの有権者には世界がトランプについてどう感じているかを知っておいてもらいたいところです。
今回伝えたかったこと
先日のイギリスのEU離脱(BREXIT)の国民投票の結果を見た時は「もう何が起きても驚かない」と思っていましたが、さすがにトランプが選ばれることになったら……。アメリカ人の賢明な判断を期待しています。
さて、今回伝えたかったことは次の3点です。
- ドナルド・トランプって日本に対してもむちゃくちゃ言ってる。
- やっぱり世界で彼を支持している人は少ない。
- ギリシアは他国の政治家をどうこう言う前に自分の尻を……以下自粛。
それではまた。See you later!