英語を学習している人は、ご自身の英語レベルを知りたいと思ったことはありませんか?日常会話レベルやビジネスレベルなど、英語のレベルにはあらゆる段階がありますよね。自分がどの英語レベルを有しているかによって、目指せる仕事や資格が違ってきますので、ご自身の英語レベルを知ることはとても重要です。この記事では、世界的な英語レベルの判定基準である「CEFR(セファール)」について解説します。CEFRを使って、ご自身の英語レベルをチェックしてみてください。
英語レベルを知ろう!「CEFR」って何?
「CEFR(セファール)」とは、英語の運用能力を測る国際的な指標です。世界的に英語レベルを測るために用いられる基準ですが、近年では日本でも大学入試に関する英語検定のスコアにCEFRが採用されるようになり、注目が高まっているのです。CEFRは英語だけでなく世界各国の言語約40種類のレベルに対する指標が発表されていますよ。
CEFRは英語レベルを6段階で評価
CEFRは、4技能と呼ばれる英語レベルを6段階で評価しています。4技能とは「聞く、話す、読む、書く」ですね。A1~C2まであり、A1が基礎レベルで、C2がネイティブレベルという見方になっています。
それでは、CEFRを表にして見てみましょう。
カテゴリ | CEFR | 何ができるか |
熟練した言語使用者 | C2 | 見聞きしたほぼすべてのものを容易に理解することができるさまざまな話し言葉や書き言葉から得た情報を、根拠と論点が一貫した方法でまとめ再構築できる。 |
C1 | さまざまな種類の高度な内容の長い文章を理解し、含意を汲み取れる。社会生活を営むため、または学問上や職業上の目的で、言葉を効果的に用いることができる。 | |
自立した言語使用者 | B2 | 母語話者とお互いに緊張せず、普通にやり取りできるほど流暢で自然である。幅広い話題について、明確かつ詳細な文章を作成することができる。 |
B1 | 仕事や学校、娯楽などで普段よく使うような身近な話題について理解できる。身近な話題や興味のある話題について、筋の通った文章を作成することができる。 | |
基礎段階の言語使用者 | A2 | 身近で日常の事柄について、単純で直接的なやりとりに応じることができる。 |
A1 | 相手がゆっくり・はっきりと話し、助けを得られれば、簡単なやり取りをすることができる。 |
CEFRで英語レベルを知るメリットは?
CEFRで英語レベルを知るメリットは、自分の英語レベルを国際的な基準で知ることができる点です。TOEICとTOEFLの違いにもあるように、日本には独自の英語試験が存在していますが、日本国内でしか通用しないケースが多くあります。CEFRは6段階で評価できるので自身の英語レベルが一目で分かり、モチベーションアップにもつながります。
現在の自身の英語レベルを知りたい方は、今現在所有している資格やスコアをCEFRに換算してみてください。公的教育機関が公開しているスコアの対照表に、CEFRに換算する方法が載っていますので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
自身の英語レベルを把握するための国際基準「CEFR」について解説してきました。国際基準で英語レベルを知ることは、自分の英語力を世界で活かすための第1歩でもありますね。英語教育が進んでいるとはいえない日本国内のみで通用するスコアよりも、世界的な英語力で判断するほうが、より広い視野で英語を活かしていけるでしょう。