前回の犬に関する英語のことわざに続いて、今回は犬に関する英語のイディオムや表現を紹介します。直訳から想像できるものもあれば、まったくそうでないものもあります。
それでは早速いってみましょう。
work like a dog
“work like a dog”は、直訳すると「犬のように働く」ですが、それが転じて「一生懸命働く、ハードワークする」という意味の表現です。
多く犬がペットではなく、ハンティングなど、労働力として認識されていた時代にうまれた表現です。きっとこの時代の犬に言わせれば、「最近の若いもんは、、、」となるでしょう。
非常によく使われる表現ですが、The Beatlesが好きな人には、『A hard day’s night』の以下の歌い出しの表現としておなじみかもしれませんね。
It’s been a hard day’s night, and I’d been working like a dog.
It’s been a hard day’s night, I should be sleeping like a log.
犬のように働くという表現も面白いですが、丸太(log)のように眠るという表現もすごい。。。
(as) sick as a dog
sick as a dogは「体調が非常に悪い」という意味の表現です。なぜdogが出てくるかについては、諸説あるようですが、この表現が生まれた1700年前後は、犬という単語がネガティブな意味で使われていたことが影響しているようです。
dog’s breakfast, dog’s dinner
dog’s breakfast、dog’s dinnerのいずれも、ちょっとネガティブなもので、「ひっちゃかめっちゃかでごちゃごちゃなもの」を意味します。
最近の犬は、ちゃんとしたお皿に綺麗な食事を与えられている場合が多いので、違和感を感じてしまうかもしれませんが、昔からある表現なので仕方がないですね。
hair of the dog that bit you
直訳すれば、「あなたを噛んだ犬の毛」ですが、この訳からはまったく想像できない意味になっています。
もともとは、犬に噛まれた時に、感染症を予防するために塗り薬の中に噛んだ犬の毛を入れるという昔の風習からきた言葉です。薬という意味が転じて、現在ではどういうわけか「迎え酒」という意味で使われています。
a dog in the manger
mangerとは、馬や牛などのえさをいれる入れ物(飼い葉おけ)のことです。この表現は、犬が飼い葉おけに入って、馬や牛が干し草を食べられないようにするというイソップ童話からきています。
誰かに取られたくないという理由だけで、キープする意地悪な人のことを指して使われる表現です。こんなふうに使います。
“Stop being a dog in the manger and give the toy to your sister!”
dog’s age, dog’s years
犬の1年は人間の7年に相当すると言われていたことから、dog’s age、dog’s yearのいずれの表現も非常に長い期間を意味します。
rain cats and dogs
dogが使われるイディオムでもっとも有名なものかもしれません。
直訳は「猫や犬が降ってくる」ですが、「どしゃぶり」を意味します。一日中雨の日はこんなふうに言うことができます。
“It’s been raining cats and dogs all the day.”
使えそうなイディオムはあったでしょうか。
さあ、今日も犬のように仕事、勉強に頑張りましょう!
それではまた。See you later!