イギリスに住んでしばらくたちますが、発音だけはいつまでたってもなかなかうまくならないなあと思う今日この頃、英語の発音に関するおもしろいニュースを見つけました。
イギリスの高級紙であるThe Independentのサイトに掲載されていた記事で、世界の英語話者が考える発音が最も難しい英単語のリストが載っていました。
リストに載っている英単語は、日本人の僕がめちゃめちゃ同意できるものから、ちょっと意外なものまで様々でした。
The most difficult words to pronounce in the English language revealed
発音が難しい英単語ベスト10
それでは、掲載されていたベスト10を以下に紹介していきます。
第10位 Rural
第10位は田舎を意味するruralでした。
rとlが混ざるこの単語は日本人には非常につらいですね。
ただ、この単語の発音が難しいと感じているのは、日本人だけではないようで、「ドイツ人の私にとって、この単語の発音は不可能」というコメントもありました。
個人的に、ruralと同じくらい発音が難しいと感じるのは、同じくrとlが両方でてくる単語の”really”です。
これをちゃんと発音できる日本人ってすごい少ないんじゃないかと思います。
第9位 Otorhinolaryngologist
メリーポピンズの歌にでてきそうな単語ですが、これは日本語では耳鼻咽喉科医を意味します。
日本語でもちょっとややこしいですね。
難しい単語ですが、細かく分割すれば発音しやすくなります。
ちなみに、”oto-rhino-laryng-ologist”は、文字通り「耳-鼻-喉-科学者」を意味します。
第8位 Colonel
Colonelは軍の大佐を意味する言葉ですが、発音が難しいというよりは、そもそもどう発音するかが分からないという単語です。
無茶を承知でカタカナで書くと、コロネルではなく、カーネルです。
知ってしまえばなんてことのない単語です。
第7位 Penguin
ここに入るのが不思議な感じがすると思いますが、これはシャーロックで有名なベネディクト・カンバーバッチが、この単語を発音できないという動画が話題になったためです。
確かにこの動画を観る限り、「ペングィングズ」と、余計なグがついているように聞こえます。日本人には特に問題はない単語だと思います。
第6位 Sixth
くしくも第6位に登場していたのがsixthです。
意味は誰でも知っていると思いますが、これも正確に発音するのは非常に難しいですね。以下の早口言葉は、ネイティブにとっても難しいようです。
The sixth sick sheik’s sixth sheep’s sick.
sixthも難しいですが、個人的にはmonthsやclothesといったth+sの単語は、きっちり発音するのをあきらめています……。
第5位 Isthmus
この単語は、海に挟まれた細長い陸地(地峡)を意味する言葉ですが、99%の日本人にとって、一生発音する機会のない言葉でしょう。
ちなみに、sとthがつながっていることが発音を難しくしている理由のようです。
第4位 Anemone
これもcolonelと同じく、知っていないと発音できない言葉です。
カタカナでは「アネモネ」と言いますが、「ネ」にアクセントをおいた「アネモニー」が近い発音です。
第3位 Squirrel
記事には可愛いリスが載っていますが、発音は全然可愛くないですね。
下記の通り、ドイツ語話者にとって非常に発音が難しいようですが、日本人にとってもrとlが混ざるこの単語の正確な発音は至難のわざです。
第2位 Choir
教会の聖歌隊を意味する単語ですが、知っていないとまず発音できません。
日本では「コーラス」というカタカナ語があるので余計に難しいですが、発音記号で書くと[kwάɪə]、無理やりカタカナにすれば「クワイア」になります。enquireのenを抜いた感じとのアドバイスも掲載されていました。
逆に、知ってさえいれば、発音自体はそれほど難しくないかもしれません。
第1位 Worcestershire
第1位はイギリスの地名ですが、あのウスターソースが発明された場所として有名です。
外国人は「ウォーセスターシャア」とか言ってしまうようですが、むしろ日本の「ウスター(シャア)」の方が正しい発音に近いです。
ちなみに、アメリカ人ですらどう発音していいかわからないようで、YouTubeにはこんな動画もありました。
発音はあまり気にしなくてよい
英語の発音は例外も多かったり、日本語にない音も多いので難しいのは間違いありません。
ただ、The Independentの記事を読むと、難しいと感じているのは日本人だけではないことがよくわかります。
この記事のネタ元はReddit.comと呼ばれるソーシャルニュースサイトの”What’s the hardest English word to pronounce?(発音が一番難しい英単語は何?)”という投稿とそのコメントがベースになっています。
それらを見てみると、「ルームメイトの中国人の英語はrが抜けてるけど、それで十分通じてる。」などというコメントも沢山あります。
発音が良いのは当然ですが、あまり細かいことを気にしすぎずに、ガンガン使うことが大事かなと思います、と自分を慰めています……。