中学、高校で一生懸命英語を勉強したのに「海外旅行では全然英語が分からなかった」、「海外ドラマを英語で見るとチンプンカンプン」という経験は多くの人にあるんじゃないでしょうか。
その一番の原因は、ネイティブが日常的に使う単語やイディオムを知らないことです。
そういった英語は、なかなか中学や高校の教科書にはでてきません。
今回は、頑張り屋さんの英語学習者、特に中級者、上級者向けに、日常会話に特化した英語学習本を紹介します。
この本はほんとオススメです。
ネイティブが使う日常英会話に特化した参考書
“Practical Everyday English”は、そのタイトル通り、日常会話によく使われる表現があつめられた非常に実用的な英語学習本です。
僕自身、イギリスで暮らしている中で聞いた日常会話やテレビドラマの中などで頻繁に発せられるイディオムや表現が数多く集められています。
実用的な英語がまとめられているのに加えて、この本が素晴らしいのはその構成です。
単に英語が並べられているのではなく、学習者のことをしっかり考えて作られています。
紹介されているどの表現も例文と共に掲載されているのですが、その例文の中に少し前に出てきた表現が上手くミックスされているんです。
例えば、長い間を意味するages という単語の例文として、
It seems ages since I was last here.
が紹介され、そのちょっと後には、部屋を飾るという”to do up”という表現の例文として、
It’s been ages since we last had our house done up.
が紹介されるといったパターンです。
各単語やフレーズが繰り替えしでてくるのでとても覚えやすくなっています。
音声CDも付いているのに加え、数ページずつをまとめた復習、問題演習ページもあります。
ただただ使える表現が並んでいるんではなく、きちんと学習者のレベルをあげてやろうという思いがつまった本になっています。
ちょっと高いですが、これを一通りやれば、かなりの英会話力アップにつながります。
あの有名劇作家のお墨付き
この本は、実際の日常会話でよく耳にする表現が集められていること、学習効果の高い構成になっているという2つの点で、非常に実践的な英会話教本だと思います。
今後留学する予定がある人、仕事で頻繁に英語で会話をする必要がある人などに非常にオススメの1冊です。もちろん海外ドラマ好きにも。
ちなみに、この本は完全に海外の出版社から出されているのですが、中表紙には意外な日本人が以下のようなレビューを載せていました。
This is the best book on conversational English and phrasal verbs I’ve ever read. When, I’m in the UK, I never go anywhere without it.
このレビューの主は、なんとあの野田秀樹さんです。ちょっと大げさな表現がさすがは劇作家の面目躍如といったところでしょうか。
さらに上級レベルを対象とした類書もありますが、まずは使用頻度の高い表現が多い”Practical Everyday English”がお勧めです。