非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法3(リスニング対策)

前回の記事では、TOEFLのリーディング力アップのための勉強法を紹介しました。

今回は、リスニングセクションの勉強法やおすすめのオンライン素材などについて紹介していきます。

目次

リスニングはTOEFL iBTの最重要セクション

ご存知の通り、TOEFL iBTはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションに分かれています。

スコアはどのセクションも30点満点ですが、リスニングは間違いなく最初に注力し、レベルを上げるべきセクションです。

リスニングに注力すべき理由は簡単です。一定のリスニング力が無いと、リスニングセクションだけでなく、スピーキングやライティングの高スコアも期待できないからです。

スピーキング、ライティングセクションの問題様式の詳細はあちこちにあるので省略しますが、いずれも会話や講義を聞き、それに対してスピーキング、ライティングをするというパターンが必ず存在します。

したがって、その会話や講義の内容が理解できなければ、スピーキング力、ライティング力を試される土俵にすら立てません。

リスニングが20点近くいかないうちは、スピーキング、ライティングをやってもなかなかスコアは伸びないと思います。

さらに、リスニングは小手先のテクニックなどが一番通用しない分野です。どんなに頑張っても、耳が慣れるまでにどうしても時間がかかってしまうので、少しでも早めに対策を始める必要があります。

まずは聞けない理由を把握する

さて、肝心のリスニング力アップの方法ですが、残念ながら、これをやったおかげでメキメキ力がついた、などという近道はありません。

しかし、自分がなぜ聞けていないのか、その理由を把握することで具体的な学習方法が見えてきます。

スクリプトを読んでもわからない場合

TOEFLの公式ガイドブックや公式問題集についているようなCDのリスニング例題を聞いた後、対応するスクリプトを読んでみてください。

スクリプトを読んでも文の意味が分からないようであれば、明らかに単語力不足です。

リスニングセクションで出てくる単語は、リーディングセクションのものよりだいぶ簡単なものが使われています。ここで分からない単語が多い場合、ボキャブラリーが圧倒的に不足していると認識してください。

ボキャブラリーの強化方法については、他の記事で詳しく書いているので参考にしてみてください。

https://monkey-english.com/vocabulary-building

リスニングセクションではキャンパス内での会話を模擬した内容のものが必ず出題されますので、キャンパスライフにちなんだ単語を一度まとめて覚えておくのもお勧めです。

スクリプトは分かるのに聞けない場合

一方、スクリプトを読めば内容が理解できるのに、聞くだけでは分からないという場合は、フォニックスが分かっていません。つまり文字と音が繋がっていないということです。

発音記号の読み方を覚えて、日頃の単語学習の時に意識すると、綴と音の関係が自然と理解できるようになってきます。

また、英語のアクセントやリズムは前後の単語とのつながりなどによって大きく変化しますので、そのルールを感覚的に把握できるようになる必要があります。

そのためには、ただなんとなく聞き流すのではなく、スクリプトをしっかり見ながら、どのような時にどのような強弱で発音されるのかということをきっちり確認していく必要があります。

また、TOEFLのCDなどにある音声を真似をして発音するのも有効な勉強法です。この時は絶対にネイティブのスピードも真似するようにしてみてください。

ネイティブのスピードを真似て話そうとすると、リズムとして、どうしても軽く、弱く発音せざるを得ない部分があるんだということがわかってきます。

単語を覚えるにしろ、音と文字の対応を把握するにしろ、大変地道な学習になりますが、リスニングセクションのみならず、スピーキング、ライティングのスコアアップにもつながることは間違いありません。

なかなかスコアが上がらない時期が続き易いセクションでもありますが、気がついたら結構聞けるようになってたという話もよく聞きます。僕自身もそうでした。

その時がくるのを信じて頑張ってみてください。

おすすめのオンラインリスニング素材

kids_listening

世間にはTOEFL iBT用のリスニングの本や教材が沢山ありますが、まずは公式ガイドブックさえあれば、高いお金をかけて色々購入する必要はないように思います。

TOEFLはただでさえお金がかかるので。

とはいえ、あまり同じCDや音源ばかり繰り返し聞くのも飽きてしまうので、TOEFLのリスニング対策にもなるような音声データの入手先について幾つか紹介しておきます。

上にも書いていますが、慣れないうちはスクリプトを見ながら、どの単語がどのように発音されているか、文章の中でどのようなストレスがつけられているのかを意識しながら聞くことをおすすめします。

TED

今や、あまりに有名なので説明不要ですね。英語字幕もあって最強の英語教材です。

TED: Ideas worth spreading

Stuff you should knowシリーズ

これも有名ですが、主に科学、テクノロジー関連の様々なトピックスを取り上げて、1時間弱程度で紹介しています。

ここ最近は、以下のような話題が取り上げられていました。内容も大変面白いですし、非常にTOEFL的です。

  • How Desalination Works
  • 10 Bizarre Medical Treatments
  • Earwax: Live With It
  • How Anesthesia Works
  • How Tea Works

このサイトからは、Brain stuff、Tech stuffといった姉妹ものにもアクセスできます。

Stuff you should know

60-Second Science

タイトル通り、約60秒でサイエンスに関する面白い話題を紹介してくれます。

60秒に詰め込んでいるせいか、TOEFLより若干早口な気もしますが、スクリプトも簡単に見れますし、ほぼ毎日更新されています。

例えば、ここ最近の話題はこんな感じです。

  • African-American Longevity Suffered after Great Migration
  • Enceladus Might Be a Methane Hotspot
  • Malaria Parasite Attracts Mosquitoes with Perfume
  • See Movement Better by Bicarb
  • Teotihuacán’s Social Tensions Contributed to Its Fall

60-Second Science

BBCのPodcastシリーズ

科学系が多いですが、歴史、文化に関する内容もあります。個人的には、More or Less: Behind the Statsという統計に関するポッドキャストが、「ヤバい経済学」に近いノリでとても面白いです。

iTunesなどで探してみてください。

本番でメモをとるべきか

TOEFLの本番では、音声を聞きながらメモをとり、そのメモを見ながら問題に回答することができます。

メモをとるべきか、とらざるべきか、それが問題です。

個人的には、メモはとらず、会話や講義の流れや大意を把握することに集中するべきだと思います。

というのも、メモをとるとどうしても肝心のリスニングが疎かになりがちなのと、TOEFLではディテールを問われるような設問が比較的少ないからです。

比較的と言うのは、実はIELTSは全く違っていて、結構細かい部分のリスニングも大事になります(例えば電話番号だとか、番地名など)。

ただ、このメモ問題については、個人個人のレベルによっても最適な取り組み方は違ってくることもあるので、公式問題集やオンライン模試などを使って、メモをとった場合ととらなかった場合でどちらがやりやすいかを試してみるのも一考だと思います。

リスニング対策のまとめ

TOEFLでは、リーディングをのぞく3つのセクションでリスニングが関わってきますので、リスニング力の向上により、トータルスコアの向上が狙えます。まずは、自分なぜがちゃんと聞けないのか、その理由を把握することが必要です。

その上で、語彙力を上げる、あるいは音と文字の関係を感覚として覚える訓練をするといった対策をとることで、効率的にリスニング力を向上させていきましょう。

海外留学やワーホリなどでTOEFLを受験する人にとって少しでも役に立てばと思い記事を書いています。もしお役に立つことができたら、書いた甲斐があります。

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