TOEFL iBTで高得点をとるためにはどんな勉強をしたら良いのか悩んでいる人に向けて、僕がTOEFL対策の勉強をしてきた中で効果的だったやり方をシェアします。
タイトルにもある通り、僕はTOEFL iBTで111点という高得点を取っていますが、英語を専門にしているわけでもなければ、英語を特に熱心に学んできたわけでもありません。そもそもゴリゴリの理系です。
別にもともと英語が好きだったわけでもなく、もちろん帰国子女でもありません。
でも、だからこそガリ勉で高スコアを達成した僕の経験が多くの人にとって役に立つはずです。
それなりの成果があった勉強法だと思うので、海外留学や就活、社内評価などのためにTOEFLのスコアが必要だという人にとっては、参考になることも多いはずです。
多くの人に読んでもらいたいですが、基本的にはTOEFL iBTで80点以上を狙うレベルの人を対象にしています。
ちょっと失礼かもしれませんが、60点に届かないというレベルの人は、TOEFLのことを考えるよりも、高校の英語をしっかり復習することの方が近道になるはずです。
TOEFL iBTはそんなに簡単じゃない
最初に伝えておきたいのは、身も蓋もない話ですが、TOEFL iBTはとても難しいということです。一度でも受験したことがある人は分かると思います。
TOEICにとは比較にならないのはもちろん、過去の紙ベースのTOEFLとは全くの別物です(以下、特に断らないかぎりiBTに限定した話をします)。
巷には「◯◯するだけで英語がしゃべれるようになる!」という教材が溢れていますが、そんな方法が本当にあれば、今頃日本人みんな英語がペラペラです。
ああいう類のものに安易にだまされちゃ絶対にだめです。あういうのは詐欺です。
で、TOEFLに英語力と関係ない部分のテクニックが存在するというのは確かにそうなんですが、テクニックだけで高得点がとれるほど甘いテストではありません。
ただ、TOEFL iBTの優れたところは、スコアアップのための努力が海外で生活を送る上で非常に役に立つということです。海外で仕事をする人はもちろん、留学生にとってはなおさらです。
TOEFLの主対象が留学希望者なので当然のことなのかもしれませんが、TOEFLである程度のスコアがとれるということは、海外の大学でやっていくにあたっての最低限の英語力が身についていると思って間違いありません。
これは、多くの社会人が受験するTOEICの点数とビジネスの現場での英語力が完全に乖離しているのとは大きく異なるポイントです。
TOEFLのスコアはどれくらいのびる?
では、TOEFLのスコアはどのくらいの期間でどのくらい伸びるのでしょうか?
これは、僕がTOEFLのための勉強をしていた時にも、常に疑問に思っていたことです。ただ、あまり信頼できるデータというのが見つからなかったように記憶してます。
通信講座や教材販売サイトの「たった3ヶ月でXX点アップしました!」とかいう謳い文句やレビューはかなり怪しいので……
僕の場合、TOEFL向けの勉強を始めてすぐに受けた間もない時期は、公式ガイドブックを解いたり、何度かオンライン模試も受けました。そういったことを始めてから約1ヶ月後に初めて受けたオンライン模試のスコアがトータルで90弱くらいでした。
最初からスコアが結構高いのは高校時代に受験勉強としてやったガリ勉のおかげで基礎力があったんだと思います。
受験勉強の英語でもしっかりやればこれくらいはいくってことの裏返しとも言えるかもしれません。
勉強開始から約3ヶ月後に初めて本試験を受けて、そのまた更に3ヶ月後くらいに受験した時のスコアがR27, L30, S27, W27のトータル111点でした。
当然スピーキングやライティングが一番苦労しました。スピーキングが良い時に限って、ライティングが悪かったり。
でも、多少の凸凹はあるものの、半年弱で90点からの20点ちょっとアップしたというのは、なかなか順調にスコアメイクできたと言えると思います。多分80点から100点に上げるよりはるかに高いハードルなので。
セクション別、スコアアップのための大戦略
かなり前置きが長くなってしまいましたが、TOEFL対策の要を一言で言うなら、限られた短い期間でいかに効率的に目標とするスコアを達成するかということです。
前述の通り、TOEFLはテクニックだけでは高いスコアをとることは難しく、それなりの努力や勉強時間の確保が不可欠です。でも、どうせやるならなら、それがスコアにつながりやすいような努力をすべきだということです。
短期間で成果を出すには、やるべきことと、やらないことの見極めがとても大事です。
抽象的な表現なのでうまく伝わらないかもしれませんが、各セクションのポイントだけ簡単に紹介します。詳細はそれぞれ単独の記事にしていますので、そちらを読んでみてください。
Reading(リーディング)
リーディングのポイントは、一に単語、二に単語、三に単語です。ともかくボキャブラリーを増やすことです。読み方のテクニックなんて全くいりません。
ひたすら語彙力をつけることがスコアアップへの一番の近道です。語彙力のアップはもちろん他のセクションのスコアにも効きます。
https://monkey-english.com/toefl-reading
Listening(リスニング)
リスニングができないのには2つの理由があります。まずは自分がどちらの理由に当てはまるかを確認しましょう。
音声として流れる英語のスクリプトを見ても意味が分からないのであれば、語彙力を上げることが不可欠です。読んで分からない単語は絶対に聞けません。
スクリプトは分かるのに聞いただけでは分からないという人は、文字と音の関係(フォニックス)を把握できるような訓練をしましょう。
リスニング力は、リスニングセクションだけではなく、スピーキング、ライティングのスコアにも大きく関わってくるので、早めの対策が不可欠です。
詳細は個別記事を読んでみてください。TEDをはじめとするリスニングのスコアアップに役立つ無料オンライン素材も紹介しています。
https://monkey-english.com/toefl-listening
Speaking(スピーキング)
日本人が一番苦手とするのがスピーキングです。
スピーキングは各6問がそれぞれ4点満点で採点されますが、僕の経験上、3点狙いと4点狙いでは分けた対策が必要です。
Independentの場合、3点狙いはテンプレを活用して所定の時間をきっちり喋り続ける練習が必要です。代表的なパターン、テンプレートを準備しておきましょう。
4点狙いは、むしろテンプレを捨てて、自然に話している雰囲気をだすことが大事です。そのためには瞬間英作文などを使った反復練習がおすすめです。
Integratedのポイントは、スピーキングではなくリスニングです。リスニングができれば、しゃべる内容は既に決まっているのでIndependentよりも楽になります。
https://monkey-english.com/toefl-speaking
Writing(ライティング)
ライティングのIntegratedのポイントは、自分なりのテンプレを準備して、それを丸暗記する方法がおすすめです。
あとは、そのテンプレの間を埋める練習をしましょう。
ただし、最低限のリスニング力がないとお話になりませんので注意してください。
Independentはスピーキングと同じように、事前にネタをいくつかストックしておきましょう。
いずれのパートも、PC上で制限時間を測りながら練習することが大事です。特にタイピングが苦手な人は要練習です!
下にリンクしたライティングの勉強法の記事には、テンプレートも載せているので、参考にしてみてください。
https://monkey-english.com/toefl-writing
この記事のまとめ
主旨が変わるのでここには細かく書きませんが、僕は海外で仕事をする機会に恵まれて本当に良かったと感じています。
チャンスがある人にはぜひ一度に海外に出て欲しいと思っています。特に若い人には。
これから海外に羽ばたきたいと思っている人にとっても、少しでも僕の経験が役に立てば幸いです。
それではまた。